子供が入園・入学したら
入園・入学は、我が子の成長をしみじみ実感できるライフイベントです。新たな世界へ一歩を踏み出す子どもがより安心して日々を過ごせるよう、保険についても考えてみましょう。
学資保険は小学校入学前がラストチャンス!
子どものための保険の代表といえば、学資保険です。妊娠や出産のタイミングで加入するケースが多いですが、産後慌ただしくて加入のタイミングを逃してしまった方も小学校入学前ならまだ間に合います。今後の教育方針などを踏まえ、検討してみてもよいでしょう。
また、すでに加入している方も、中学までは公立のつもりだったけれどやっぱり中学受験を検討したい、きょうだいが増えたので保険料を抑えたいなど、加入当初から状況が変化していることもあるでしょう。そんな場合も、入園や入学を機に受け取り時期や金額などを見直してみましょう。
もっと知りたい「学資保険」のこと
お友だちにけがをさせてしまった!そんなもしもに備えるには?
幼稚園に入るころには、体を使った遊びやお友だちとのやりとりもできるようになってきます。すると、どんなに気をつけていても思わぬけがをしたり、誰かにけがをさせてしまったりする可能性もゼロではありません。
そんなリスクに備える保険としてチェックしておきたいのが、以下の3つの保険です。
子どもの医療保険(子ども保険)
医療保険と同様に、子どもの病気やけがでの入院・手術などに備える保険。学資保険のような貯蓄機能がついた商品もあります。
個人賠償責任保険(特約)
お友だちにけがをさせたりものを壊したりしたときなど、人やモノになんらかの損害を与えた場合の賠償金などに備える保険です。基本的に、世帯主が加入すると同居する家族全員がカバーされ、もしものときには保険会社が示談などの交渉をします。
火災保険や自動車保険のオプション(特約)になっていることが多いため、これらに加入している方は保障内容を確認してみましょう。
自転車保険(特約)
自転車に乗っていて自分がけがをしたり、誰かにけがをさせてしまったりしたときの損害に備える保険です。個人賠償責任保険の保障内容に含まれているケースもあれば、自転車保険のなかに個人賠償責任保険が含まれる場合もあります。
東京都では、2020年4月から自転車保険の加入が義務付けられています。
むだなく保障を確保!加入前に知っておきたい3つのポイント
上記で挙げた保険のうち、学資保険以外は新たに加入する前にチェックしておきたいことがあります。
子どもの医療保険、本当に必要?
義務教育就学前の子どもの医療費の自己負担は2割ですが、市区町村の「乳幼児医療費助成制度」により一定年齢までは医療費負担なしの自治体も多くあります。つまり、病気やけがで入院しても、差額ベッド代などをのぞく保険適用の医療費は公的保険でカバーされるので、大きな負担になることはあまりないと考えてよさそうです。
ただし、保険適用外の治療は全額自己負担です。また、子どもの入院に付き添う期間は収入がダウンすることも考えられます。このような心配が大きければ、医療保険を検討してみましょう。
もっと知りたい「医療保険」のこと
園や学校が加入している保険もある
ほとんどの幼稚園や学校は施設単位で「災害共済給付制度」に加入しており、園内や学校内、通学中などにけがをした場合の医療費(療養に要する費用の額が5,000円以上)は、申請すればここから給付されます。
賠償への備えは「特約」がお得?
個人賠償責任保険や自転車保険は単体での加入もできますが、前述のようにすでに加入している保険のオプション(特約)としてつけるほうがお得なケースがほとんどです。
一般的に、毎月100円〜のプラスでオプションがつけられ、家族全員がカバーされます。
とくに子どもの自転車でひやりとするシーンは案外少なくないものです。もしもに備え、まずは今入っている保険に賠償への備えがあるかどうか、そこに自転車でのトラブルも含まれているかどうかを確認しましょう。