保険の契約更新の時期がきたら
保険の契約更新のタイミングは、保険を最適化するチャンスです。なんとなく更新したり、保険料だけを理由に乗り換えたりする前に、チェックしておきたいこととは?
更新どうする?の前に現状把握がマスト
定期保険など保険期間が決まっている保険に加入している場合、保険期間満了の前に必ず更新のアナウンスがあります。とはいえ、その保険に加入したのは10〜15年前で、どんな保障内容なのかもあいまいだったりしませんか?
更新するかどうかを考える前に、まずは今の自分に必要な保険や保障内容を点検してみましょう。
【STEP1】加入している保険の保障内容をチェック
今加入している保険の種類、保障内容、保険料はどうなっていますか?メインの保障はもちろん、オプション(特約)もあわせて確認しましょう。
【STEP2】今の自分に必要な保障を考える
仮に子どもがうまれてすぐ保険期間10年の定期保険に加入したとすると、更新のタイミングで子どもは9〜10歳です。一般的に、必要な保障額は子どもの成長とともに少しずつ小さくなっていきますので、10年前と同じ契約内容ではむだが生じることも。
また、この間にマイホームを購入し団体信用保険(団信)へ加入した場合、死亡保障額はもっと抑えることができます。
そのほか、年齢が上がったぶん医療への備えを厚くしたい、これからもっと教育費がかかってくるから保険料をセーブしたいなどの希望もでてくるでしょう。
このように、備えておきたいことはライフステージによって変化します。今、どんなことに備えたくて、その保障はいつまで必要かを考えましょう。
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「更新」or「乗り換え」、どうやって決めればいい?
加入している保険の内容と今必要な備えが整理できたら、保険をどうするか具体的につめていきます。
更新のタイミングで考えられる選択肢は大きく「更新(継続)」「乗り換え」の2つです。それぞれみていきましょう。
更新(継続)
保険期間が満了したあとも、健康状態にかかわらず原則としてこれまでと同じ保障内容・保障額・保障期間で契約を続ける方法です。保険料は加入時の年齢で計算されるため、加入時より上がるケースが一般的です。
- 病気などをした場合
病気やけがの経験や健康状態などによっては、新たな保険に加入できないことがあります。その場合は、新たな保険を探すより、契約を更新して健康状態にかかわらずこれまでと同じ保障が受けられるほうが安心と言えそうです。
乗り換え(切り替え)
更新はせず、別の保険に加入する方法です。新たに手続きをする手間はありますが、そのぶん幅広い商品から選ぶことができます。
- 別の保険のほうがより自分に合う
- 長期的な安心感がほしい
保障内容や保険料などの条件がより自分に適している商品がみつかれば、乗り換えを検討しましょう。とくに医療保険は、新しい商品のほうが今の医療事情にあわせた内容になっていることも多いので、念入りにチェックしたいところです。
そのときの健康状態によっては、新規加入や更新ができないケースもあります。今後、年齢を重ねたときに新たな保険に加入できるか不安な場合は、健康なうちに更新がなく保障が一生涯続く終身型の保険に乗り換えるのも一案です。
「更新=保険料アップ」とはかぎらない?
更新のタイミングで保険料が上がるのになんとなく抵抗があるから、別の保険に乗り換えたいと考える方も少なくないかもしれません。
もちろん、別の保険のほうがより自分にマッチするのであれば、乗り換えてよいでしょう。一方で、新たな保険に入り直すわけですから、解約と加入の手続きや健康状態の告知が必要になるなど、手間がかかることも。
加入中の保険を続けたいけれど保険料はセーブしたいときは、保険金額を「減額」する方法もあります。
減額とは、文字通り保険の保障金額を減らすこと。保障は下がりますが、そのぶん保険料も抑えることができます。
前述のように、子育て中の家庭なら子どもの成長とともに必要な保障金額は少しずつ小さくなっていきますので、更新のタイミングで保障金額の減額を考えるのは合理的だと言えるでしょう。
更新時期は保険を見直せる絶好の機会だからこそ、より自分にマッチした保険へとアップデートできるよう、さまざまな方法を探ってみてください。